【応用情報技術者試験】確実に合格するための勉強法とは?午前のコツをご紹介《育児との両立》

応用情報処理試験は午前と午後に試験が分かれますが、午前試験は出題範囲が広く、どう対策すれば良いのか?効率的な勉強方法が分からないという方も多いと思います。

令和4年度(2022年度)春期の応用情報処理試験に無事合格したので、私なりの午前試験対策をご紹介したいと思います。

ちなみに私の受験時のスペックは以下の通りです。

  • 令和3年度(2021年度)春期の応用情報を受験するも不合格
  • 30代前半
  • 共働きワーママ
  • 子どもは1歳。21時就寝。寝かしつけは主に夫の担当
  • 勉強時間は主に平日22時~0時頃。

なおこの記事では「午前試験」に焦点を絞ってまとめたいと思います。午後試験のコツについても別途まとめる予定です。

午前試験の傾向とは?

よく目にする話ですが、応用情報処理試験は過去問題の使い回しが多いです。だいたい5割が過去問と言われています。

残りの半数は過去問のアレンジ問題や、新しい技術や知識を問われることも多いです。例えばAR、5G、ブロックチェーンなど、IT業界者なら耳にしたことのある用語については中身まで理解しておくことが求められます。

午前試験の対策をご紹介 準備編

まずは私が午前試験の対策に費やした総時間は約125時間(約2ヶ月)です。

色々な合格体験ブログを見ていると「1ヶ月の勉強時間で一発合格」や「50時間の勉強で合格」などと書かれているものもありますが、参考にしてはいけません

社会人で働きながら1ヶ月程度勉強で合格できる人は、かなり幅広い業務経験があるか、超人的に頭の良い人です。

私は超一般人なので、多少は参考になるかと思います。

記事の最初にも書きましたが、私は平日1~2時間程度の勉強時間しか確保できません。休日は家族と過ごす日と決めているので勉強しません。以下もその状況下での対策方法だとお考え下さい。

過去問題集を購入する

前述の通り、応用情報処理試験は約半数が過去問です。よって過去問を徹底的に解きまくるのが対策の常道です。

私が購入した過去問題集シリーズはこちらです。この過去問題集は、前期、前々期、前前々期の3期分が収録されています。

私の場合、過去6期分の過去問題集を揃えました。だいたいこれで網羅できると思いますが、不安な人は更にもう3期分増やしても良いと思います。

ここで雑味流購入のコツですが、直近2回分の試験からは過去問が出題されません

つまり、最新の過去問題集を購入する必要はないと私は思っています。

実際、私が1回目に受験したのは令和3年度(2021年度)春期でしたが、対策に使用した過去問題集は以下の2冊です。

①平成31年度(2019年度)秋期用の過去問題集:平成31年度春期、平成30年度秋期、平成30年度春期を収録

②平成29年度(2017年度)秋期用の過去問題集:平成29年度春期、平成28年度秋期、平成28年度春期を収録

少し古いように思いますがこれでだいたい網羅できていますし、2回目の受験のときは令和4年度(2022年度)春期でしたが特に買い足すことなく合格できました。

古い過去問題集はメルカリで購入することもできますし、ネットオフなどの古本屋でも購入できます。

また探している年度のものがないという方はSEShopでPDF版を購入することができます。PDF版であればパソコンやスマホがあればどこにいても勉強できるのでおすすめです。

資格書なら翔泳社の通販『SEshop』

参考書を購入する

参考書は1冊は持っていた方が良いと思います。というのも、過去問の解説を読んでいても何を言っているのかサッパリ!という問題に必ず出くわします。

例えばネットワークに携わったことのない人が解説で「IPv6アドレスのアドレス長は128ビットで、IPv4(32ビット)の8倍です。よって~」とか言われたところで前提知識がないので意味不明ですし、その時点で「ネットワーク問題は捨て」とかいう判断になってしまいかねません。

そういう事態に備えるためにも参考書は1冊は持っておきましょう。参考書については過去問題集とは違い、最新版を持っていた方が良いと思います。

私はケチって参考書も平成30年度分を購入しましたが、これだと最新の技術やサイバー攻撃の名前などに関する情報が載っていないので少し後悔しました。最新技術などは新聞や会社で知識のアップデートができているので大丈夫、という方は過去分でも十分だとは思います。

私が購入した参考書はこちらです。

ベストセラー本です。各社参考書を出版していますが、この参考書を買っておけば間違いありません。

午前試験の対策をご紹介 対策編①

対策に必要な書籍を揃えたら実際に手を動かします。ちなみに私は最初に参考書を読み込むということはしません

結局参考書に書いてある用語がどのように問題として出題されるかが分からないとあまり身につかないと思っているからです。

過去問を解く→分からないところは参考書で調べる、という勉強法です。

私の場合、概ね以下のように進めました。

1日目:平成31年度春期を解いて答え合わせ(ゼンゼンワカラン)

2日目:平成31年度春期を解いて答え合わせ(チョット覚えてるけどマダワカラン)

3日目:平成31年度春期を解いて答え合わせ(チョット覚えてきた)

4日目:平成30年度秋期を解いて答え合わせ(ゼンゼンワカラン)

5日目:平成30年度秋期を解いて答え合わせ(チョット覚えてるけどマダワカラン)

6日目:平成30年度秋期を解いて答え合わせ(チョット覚えてきた)

7日目:平成31年度春期を解いて答え合わせ(ヤバイワスレテル)

8日目:平成31年度春期を解いて答え合わせ(チョット覚えてきた)

9日目:平成30年度秋期を解いて答え合わせ(ヤバイワスレテル)

10日目:平成30年度秋期を解いて答え合わせ(チョット覚えてきた)

11日目:平成31年度春期を解いて答え合わせ(いける!!←この理解度に到達するまで短期間で何度も解く

12日目:平成30年度春期を解いて答え合わせ(ゼンゼンワカラン)

以下同様。解説します。

基本的に2期分を並走します。

ただし「ゼンゼンワカラン」の状態のまま並走しても知識が定着しないので、1期分が「チョット覚えてきた」というレベルに達してからもう1期増やします。それまでは毎日でも同じ期の問題を解くと知識の定着が早いです。

そのうち1期分がいける!!という理解度に到達すれば、次の期の対策に移ります。このいける!!の感覚は人それぞれですが、私の場合は80問中72問以上(つまり9割以上)正解でいける!!に達したと見なしていました。

これを6期分どれを解いてもいける!!の理解度に達するまで繰り返します。

この間、解説を読んでも理解できない問題や用語、「いつも間違えるな」と思う用語などは都度参考書で調べて頭で理解できるようにしておきます。

それでもどうしても覚えられない問題もあるのが人間です。この場合は、「この問題の答えは(b)」という覚え方でも最悪OKです。要は正解すれば良いんだから。

そして、試験2~3日前の直前に直近2回分を解きます。これは「最終調整」です。ここで6割以上取れれば当日も自信を持って大丈夫だと思います。

逆にこの段階で6割を切った場合、取り急ぎ参考書で苦手分野の知識を補ってください。試験2日前でもまだ間に合います。あきらめないで!

午前試験の対策をご紹介 対策編②

私は基本的には在宅勤務なので通勤時間がないのですが、たまに打合せ等で出勤しないといけない時はスマホアプリで過去問を解いていました。

私が利用していたのはこちらです。

2022年版 応用情報技術者試験問題集Lite(全問解説付)

このアプリがかなり優秀で、よく間違える問題をピックアップして出題してくれる機能や苦手な問題にマークをつけたりすることができるので隙間時間に解いておけば、試験直前や試験当日にはこのアプリでよく間違える問題のみを復習する、という使い方ができます。

ぜひアプリも活用することをおすすめします。

午前と午後、どちらに比重をおけば良いか?

人によっては、午前対策よりも午後対策に力を入れるべき、という人もいます。恐らくこれはその人の業務経験やバックボーンなどで変わってくると思います。

私は圧倒的に「午前対策に力を入れるべき」派です。

というのも、午後試験でも用語の知識を問われる問題が出題されますがこれらは過去問の使い回しではないので、純粋な知識が問われています。そしてこの純粋な知識は午前対策をきっちりしておけば自然とついてくるもので、確実な点数を狙えます。

午後試験は普段の業務内容や国語に関する基礎力により、対策に力を入れるべきかそうでないかで変わってきます。

私の場合は現役エンジニアでプロジェクトマネジメントも経験していたため、午後は問題選択の対策と問題パターンの把握をしておけばOKという状態でした。

プログラミング経験無し、マネジメント経験もなしの未経験者であれば午後が鬼門になるかもしれません。

ある程度の経験者であれば午前対策に比重を置くべき、と私は考えています。

どうしても正答率が上がらない、難しいと感じる場合

何度問題を解いても正答率が上がらない、解説を理解できない、誰かに分からないところを直接聞きながら勉強したいという方は通信講座を使うのもありです。

具体的にはスタディングという通信講座が人気のようです。

スタディングの場合は教材が全て電子化されているため他の大手通信講座よりも価格が抑えられているのが特徴です。

また、オンラインならではの強みとして、他の学習者と繋がれる機能だったり、気になる内容をメモとして残していつでも復習できる機能だったりを搭載していて挫折しにくい講座になっています。

また、特定のこの問題だけ解説して欲しい、という方はココナラを利用するのもおすすめです。

ココナラには「情報処理試験の質問に答えます」というサービスを出品している方がいます

60分3000~5000円くらいの相場なので、ピンポイントで教えて欲しい場合はこちらが向いています。

午前試験対策 まとめ

午前試験対策のポイント

  • 約5割の問題は過去問の流用
  • 直近2回分からの過去問の流用は無い →直近2回分の対策は不要
  • まずは過去問を解き分からない箇所を参考書で埋めていく
  • 午前・午後の対策比重は人によりけり。私は午前対策重視派
  • 通信講座やココナラなどのネットサービスを上手に利用する

まとめ

今回は応用情報技術者試験の午前問題の傾向や私が実際に行った対策方法についてまとめました。

午前試験がギリギリだと、午後試験の時に「ダメだったかも…」とモチベーション低めの状態で臨まなければいけない可能性もあります。

午後の試験に集中できるようにするためにも、午前試験はサクッと解けるよう、対策をしておきましょう!