【応用情報技術者試験】実際にかかった勉強時間は?スケジュール具体例をご紹介《育児との両立》

応用情報技術者試験の勉強を始めるにあたり、何時間くらい勉強すれば良いのか、何ヶ月前から勉強すれば間に合うか、気になる方も多いのではないのでしょうか。

合格者のブログなどを見ていると、「1ヶ月前から猛勉強したけど何とか合格した」という方もいれば「半年前から勉強したけど全然間に合わなかった…」という方もいて結局のところどうなの!?と思ってしまいます。

今回は応用情報技術者試験について、勉強時間がどれくらい必要なのか、実際に合格した私の例を交えてご紹介しようと思います。

応用情報技術者試験とは

応用情報技術者試験とは、コンピュータおよびITに関する応用レベルの知識と技能を確かめる試験。

試験は午前は四肢択一80問、午後は記述式12問中6問解答方式。試験時間は午前、午後とも150分100点満点(合格基準は満点の60%以上)で行われます。また、現時点では年2回(春期・秋期)で行われます。


応用情報技術者試験に合格することで、高度試験の午前Ⅰ試験のほか、弁理士試験(科目)、中小企業診断士試験(科目)などが免除されます。

IT系では本試験の合格を一定以上の役職になるのに必要な条件としている会社もあります。

一般的に言われる必要な勉強時間は?

学生・未経験者の場合

応用情報技術者試験に業界未経験の状態から学習を始める場合、全分野を網羅的に学習すると300~500時間程度かかるとされています。

1日2~3時間の勉強時間を確保できるとしても約3ヶ月~半年はかかると思っておいた方がよいです。

この200時間の差の謎ですが私なりの意見を述べると、未経験であってもマネジメント経験者は業務の知識が生かせるので勉強時間は少なくて済むと思います。マネジメント経験なし、システム開発経験なしの方であれば、やはり500時間程度(約半年)は一つの目安になるのではないでしょうか。

現役エンジニア・基本情報保有者の場合

一方現役エンジニアや、既に基本情報保有者の場合は勉強時間が短縮できます。目安として100~200時間程度かかると思われます。

当たり前の話ですが、システム開発の実践的な経験がある人の方が勉強時間は少なくて済みます。プログラミングの分野は何でも大丈夫です。業務系でもWeb系でも組み込み系でもかまいません。(ただしWeb系はサーバーサイド側の方の方が普段の知識が流用できると思います)

私は現役エンジニアでしたのでこのパターンです。基本情報は過去に合格していますが、合格したのが7年前なので試験に関する知識はほぼ0でした。

実際に筆者がかかった勉強時間

実は私は応用情報技術者試験を二度受験しています。1回目は不合格、2回目で合格しました

基本情報は過去に合格していますが、7年ほど前の受験であまり覚えていない状態でした。(新卒で入社した会社で2年目までに取得するよう言われて受験)

2回目の受験は1回目の令和3年度春期で2回目は令和4年度春期だったので、不合格から1年あけての受験となりました。

1回目受験時の勉強スケジュール

1回目は試験の約3ヶ月前から、平日2~3時間の勉強時間で挑みました。時間に換算すると約150時間です。

平日の夜22時~0時頃まで机上で勉強、通勤時間にアプリで午前試験の勉強をしていました。休日は自分の中で休みと決めていたので勉強はしていませんでした。

この時の試験結果ですが、午前は80問中62問正解で合格していましたが、午後は1点足りず不合格でかなり悔しい思いをしました。余談ですが、この試験の時私は臨月妊婦でした。妊婦の資格試験受験について興味がある方は以下の記事にまとめているのでご覧ください。

雑味
雑味

夫に試験日が出産予定日2週間前のバリバリ臨月であることを伝えると「アホや」と言われました

【情報処理試験】妊娠後期・臨月妊婦に資格試験の受験は可能?リスクと対策について≪実体験レポ≫

2回目受験時の勉強スケジュール

2回目は1回目よりも勉強時間が大幅に少なくて済みました。約1ヶ月前から、平日1~2時間の勉強時間を確保しました。時間に換算すると30時間程度です。

平日子どもの寝かしつけを終えてお風呂を出て一息つくのが22時頃、そこから0時ごろまで勉強していました。この1ヶ月間は夜泣きなどで子どもが起きてしまった時は夫が対応してくれたので、私は勉強に集中することができてとてもありがたかったです。

1回目と2回目の勉強時間を合計すると約180時間と、一般的な目安とされている勉強時間で合格したようです。

筆者が実際に合格した時の勉強スケジュール

実際に筆者が行っていた勉強スケジュールをご紹介します。

前提としては上記でも書いた通り、

・現役エンジニア
・基本情報は過去合格しているが7年前のため知識はほぼ0。

あくまで一例ですが、スケジュールや計画をどのように立てれば良いか具体例が欲しいという方は参考にしていただければと思います。

なお、私は最初にテキストや参考書を一読することはしていません。まずは問題を解き、分からない箇所や関連知識を参考書で確認する、という勉強法で進めました。

午前対策(約120時間)※1回目受験時 

午前対策は主に1回目受験時に勉強時間を費やしました。

午前問題は過去問からも多数出題されますが、範囲が非常に広くまんべんなく勉強しておく必要があります。

また、午前試験が合格していなければ午後は採点されませんので午前は必ず合格しておきたいのです。

したがって午前対策にもそれなりに時間を費やす必要があると考えています。

ただ私の場合、実は1回目の不合格は午前対策に時間を割きすぎて午後対策が疎かになった、という事実もあります。午後対策の時間もしっかり取れるよう、スケジュールを前倒しで進めることをおすすめします。

午前対策は過去6期分の過去問を約3周解きました。3周というのは、最初から「3周するぞ」と決めていたわけではなく、「1週間前に解いた回をまた解いてみて80問中70問以上正解できるようになったらOKとする」と決めて勉強をした結果だいたい3周で身についた、ということです。

これをやっていれば午前試験は合格できるのではないかと思います。

私が試験対策に使用したテキストや詳細な対策方法は以下の記事でまとめています。

【応用情報技術者試験】確実に合格するための勉強法とは?午前のコツをご紹介《育児との両立》

午後対策(約30時間)※1回目受験時

午後は過去問を過去3期分程度を1周だけ解きました。

これは午前対策に時間を割きすぎてあまり勉強時間が確保できなかったというのもありますが、正直なところ私が「午後は過去問から出るわけではないからその場勝負でしょ」と思っていたからです。

これが対策の大きな失敗だったと思っています。なのでこれから受検する方は2回目受験時の午後対策を参考にしていただければと思います。

午前対策(約5時間)※2回目受験時 

2回目受験時の午前対策は1年前に勉強していた内容を再度解いてみて知識を思い出す作業がメインでしたのでかなり短い時間で済みました。

1回目受験時は午前試験は合格していたので、知識の追加はあまり必要なかったのが大きかったと思います。

午後対策(約25時間)※2回目受験時

2回目受験時に時間を費やしたのは午後対策です。

まず過去2期分ほどを時間を気にせず、全ての選択問題を解いてしっかりと答え合わせをします。

それで午後の選択問題で自分でどれがあってどれが合わないかを判別し、実際に受検する科目をある程度絞っておくことをしました。

私は1回目はこの作業を疎かにし、「私はこの5問でいく」と決め打ちして挑んでしまったところ、そのうちの2問が例年より難易度がかなり高く問題を解くのに時間がかかった&正答率が低かった、という残念な結果になりました。

個人的には受検するであろう科目を7問まで絞り、そこに焦点を当てて勉強することをおすすめします。これでも残り3問は勉強しなくて良くなるので効率的に勉強できます。

7問まで絞ったらあとは過去問をざっと解きます。午後は午前と違い過去問は出ないので、何周もすることはしませんでした。

合計すると

上記を合計すると、

午前対策:125時間(試験約4ヶ月前~1ヶ月前)

午後対策:55時間(試験約1ヶ月前~)

という勉強時間の配分になります。

午前・午後の時間配分的には概ね私には合っていたと思います。

私は1回目不合格だったため2回目の勉強では「知識を思い出す」という無駄な時間がありましたが、1回で合格を目指す人はこれよりも多少短い勉強時間の確保が目安になるのではないでしょうか。

試験直前、試験日当日のスケジュール

私の場合ですが、いわゆる追い込みというのはしませんでした。というのも1回目も2回目も割とカツカツのスケジュールで進めていたので、追い込みは「できなかった」という方が正しいかもしれません。

以下はスケジュールカツカツの人向けと思っていただければと思います。

試験2日前

試験2日前に、受験回の1回前の試験問題を解きます。これは対策というより「調整」です。

というのも、試験には「1回前の過去問は出ない(ほぼ)」という法則があります。

ですので前回分は対策する必要はなく最後まで取っておき、直前に調整として解きました。

ただ一日に勉強時間をあまり確保できないので、午前試験のみを解きます。

試験1日前

試験前日は無理に勉強せず頭と体をリラックス、という方もいます。でもカツカツのスケジュールの場合そうはいきません

昨日解いた前回分の試験問題の午後問題のみを解き、最終調整を行います。

試験日当日

試験日当日は試験会場に向かうまでの電車の中で応用情報ドットコムさんの過去問道場のチェックしておいた問題だけをひたすら解きます。それ以外の問題は全て頭に入っている、と自分を信じて、あっちゃこっちゃ復習はしませんでした。

応用情報試験対策に重要なこと

ここまで私の実際の勉強スケジュールをご紹介しましたが、スケジュール立てと並んで私が重要だと思うポイントをいくつか紹介したいと思います。

勉強方法を自分の中で明確にしておく

勉強方法は人によって多少の好みがあると思うので「これが正解」というのはありません。ですが自分の中で「こう勉強する」というのは決めておいた方が良いと思います。

ですがその勉強方法自体が間違っていたら、私みたいに無駄に受験料を払うはめになるのです

そうならないためにも合格者の勉強方法を参考にする、というのはとても大事なことだと思います。

この記事では具体的な勉強方法には触れていないので、興味がある方は以下の記事も参考にしてみてください。

テキスト選びは重要

大半の方が学習をするにあたってテキストを準備されるかと思いますが、このテキスト選びも非常に重要です。

例えば、先にも書きましたが、受験回の前回分の試験から過去問は出題されませんので極論を言うと過去問テキストは最新版はいらない、と私は思っています。

実際私が試験対策に使用したテキストや詳細な対策方法は以下の記事でまとめていますのでこちらも参考にしてみてください。

通信講座の利用もアリ

より確実に合格したい、短時間で合格したい、と言う方は通信講座の利用も検討して良いかと思います。

応用情報の問題の中には、解答を読んでも「何を言ってるのかサッパリ意味不明」という問題が必ず存在します。

そういった問題は捨て問にせざるを得ません

「とりあえず自分で勉強してみたけど分からないところが多すぎて挫折しそう」「分からない問題を徹底的に解説してほしい」という方は、通信講座の利用は効果的だと思います。

通信講座を利用するほどでもないが、分からない問題をピンポイントで誰かに教えてほしいという方はココナラを利用するのもおすすめです。

ココナラには「応用情報試験に関する質問に答えます」というサービスを出品している方がいます。60分3000~5000円が相場のようですので通信講座よりも大幅に割安です。一度チェックしてみてください。

応用情報試験の勉強時間まとめ

今回は応用情報技術者試験の勉強時間や私が実際に行った勉強スケジュールをご紹介しました。

私は応用情報を合格したため今後2年間の高度試験は一部試験が免除されます。これを機に高度試験の受験も検討しています。

今後受験される方は以下の記事もぜひ参考にしてみてください。

【応用情報技術者試験】確実に合格するための勉強法とは?午前のコツをご紹介《育児との両立》

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